ただ、自然体でいるということ

弛緩するコミュニケーション

別れと出会い

初めての彼女と別れた。

 

期間にして2週間程度。

しょせん彼氏彼女なんて口約束に過ぎないんだな、と思う。

 

 

元々「とりあえず彼女を作ってみたい」といういい加減な打算からなんとなく付き合ってみただけ。我ながら無責任なものだ。

 

 

別れを切り出したのは僕からだった。

こんな関係は健全ではないから。あなたにはもっといい人がいるから。僕のことは恨んでいいから。少しだけでいいから考え直す時間が欲しい。

 

 

そんな軽薄な美麗字句を並べて別れを切り出した。

当然相手は渋る。ここで別れたら再び同じような関係になる事はないと予感していたのだろう。当然僕もそのつもりだったのだが。

そこをなんとか勢いで押し切った。僕が全部悪いと言って、関係を切った。彼女のワガママに付き合わされるのは正直限界だった。

 

 

自分が全部責任を負って別れたおかげか、信頼関係は(表面上は)まだ保たれている。

たまに遊びに行ったりもする。遊ぶ予定もあったりする。でももうセックスはしない。僕はそういう線引きをした。

彼女も求めてくるし、僕が求めたら彼女もそれに応じるだろう。でもそれは僕の望むところではない。

やりたくないことはやらない。ただそれだけのことだ。

 

 

 

彼女から求められて断った翌日、ネットで知り合ってかなり長く連絡が続いていた娘とのアポがあった。

 

いつもの駅。いつもの店。近くにホテルもある。いつもの導線を意識するだけでいい。

 

 

 

――けれど、僕は奇怪な行動に出た。

 

『告白』したのだ。彼女に。

 

上手く言葉が出なかった。いつもあれだけキレイな言葉を頭に詰め込んで、ルーティンも暗記して、自信満々に振る舞う事を強いられているはずなのに。

僕は弱気だった。

 

「なんか居心地良いし、一緒にいると安心できる。付き合お?」

「えっ、軽。それだけ?」

「うん。なんかよく分からんけど好きだわ、○○のこと。」

「いいよ笑」

 

 

書いてて恥ずかしくなってくる。中学生かお前は。

 

 

 

そんなこんなで僕はまた薄っぺらい口約束を交わした。

 

その後キスはしたがホテルはやんわり断られた。

 

セックスくらい、急がなくてもそのうちなんとかなるだろうと思えるようになっていた。